英語でのビジネスメールや会話で、相手に何かをお願いする場面は日常茶飯事です。しかし、「Please help me」と言ったつもりが相手に失礼だと受け取られてしまったり、「Could you」と「Would you」のどちらを使うべきか迷ってしまったりした経験はありませんか?日本語と同様に、英語にも表現の丁寧さには段階があり、使い分けを間違えると不自然なやり取りになる可能性もあります。特に上司や取引先とのやり取りでは、適切な敬語レベルの表現を選ぶことが重要になってきます。
今回扱う表現は最もカジュアルなものから順に、「Please」「Would you」「Could you」「Would it be possible to」となります。
目次
【例】
Would you help me with this project?
(このプロジェクトを手伝っていただけますか?)
Would you join us for lunch?
(一緒にランチはいかがですか?)
「Could you」は、ビジネスシーンで最も頻繁に使われる表現の一つです。「Can you」の過去形を使うことで、現在よりも距離を置いた控えめな印象を与えます。 「Could you」は、同僚や部下に対してはもちろん、上司に対しても使える万能な表現です。一段階丁寧にしたい場合は、「Could you please ~ ?」などということもできます。
【例】
Could you check this document?
(この書類を確認していただけますか?)
Could you plese attend the meeting tomorrow?
(明日の会議に参加していただけますか?)
「Would it be possible to」は、お願い表現の中で最も丁寧で控えめな表現です。直訳すると「〜することは可能でしょうか」となり、相手に選択の余地を与える非常に配慮深い言い回しです。 この表現は、相手が断りやすい状況を作り出すため、無理なお願いをする際や、相手が忙しそうな時に特に有効です。ただし、日常的な簡単なお願いに使うと、かえって不自然に聞こえる場合もあります。
【例】
Would it be possible to reschedule the meeting?
(会議の日程を変更していただくことは可能でしょうか?)
Would it be possible to send me the report by Friday?
(金曜日までにレポートを送っていただけますでしょうか?)
まとめ
最もカジュアルな「Please」から、最も丁寧な「Would it be possible to」まで、表現にはそれぞれ特徴と適切な使用場面があります。「Please」は緊急時や簡単な依頼に適しており、「Would you」や「Could you」は同僚との日常的なやり取りで万能に使えます。「Would it be possible to」は最も丁寧で控えめな表現です。これらの表現を場面に応じて適切に使い分けることで、相手との良好な関係を築きながら、効果的なコミュニケーションが可能になります。様々な使用例を見ながら、適切な表現を学んでいきましょう。


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